長引いた梅雨がようやく明けたと思った途端、連日猛暑が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。
今年の梅雨も全国で大きな水害が発生し、大変な思いをされている方も多くおられます。心よりお見舞い申し上げます。たにしの楽校がある田麦俣も今年はたくさん雨が降り、建物も心配されました。そんな中でも、時折雨上がりに見られる山々は、幻想的でとても美しく、救われた気分になります。
長い雨の日が続き、体育館が雨漏り
瓦が割れているようです
長引く梅雨時、 雨上がりの月山ダム湖から 月山を望む
秋の紅葉の季節もとてもきれいです
梅雨の最中ではありましたが、久々に友人と月山、湯殿山へカメラを持って出かけました。
午前中、月山は何とか晴れていたのに、午後の庄内側は大雨。こんなにも違うのかと思いながら旧六十里越街道をヤッケを着て傘をさしての撮影。今の一眼レフカメラは多少の雨でも大丈夫。でも、使った後の処置はきちんとしなければなりません。
写真技術は特にないのでこんな感じになりました。
月山・湯殿山ミニギャラリー
雨の中でも、急ぎ足ではないゆっくりの撮影。降る雨はまるで“真珠”のように思われ、林の中は、あたかも霧にけむる幻想の森。まるで“おとぎ話”に出てくるように感じて、雨の中で心も洗われました。
コロナ禍の影響もあり、訪れる方もかなり少なくなりましたが、7月はじめに新潟県村上市からご夫婦がお越しくださいました。
たにしの楽校のことをこのHPで知ってくださり、田麦俣には何回かお越しくになっているとのこと。今回、初めて校舎に入ることが出来たと、ゆっくりとご覧いただきました。本が大好でたくさん読まれるそうで、金子みすゞさんの大のファンなのだそうです。その場で、2つの詩を素敵に朗読をしてくださりとても感激いたしました。
また別の日には、お隣の三川町からもご夫婦が来校されました。「山間のこの場所に、何で『みすゞ文庫』があるのですか?」と訪ねられ、経緯をお伝えしたところ、みすゞさんへのお手紙を持参されており、いろいろと素敵なエピソードを聞かせいただきました。
金子みすゞの作品を介して、素敵な出会いが生まれることはとても貴重だと思っています。ここでみすゞの世界観について触れると、まるで自分の心が透き通っていくように純粋な気持ちになれるのは、たにしの楽校の爽やかな佇まいならではかもしれません。
来校メッセージを残してくださる方も
昇降口が少しにぎやかに
さて、前回の楽校日誌でご紹介しました、みすゞさんの詩に画家の方が絵を描いてくださった、素敵な「紙芝居」が出来上がりました。後日、校舎のギャラリーに展示して、開校している日にご覧になれるようにしたいと考えております。お世話になっている、金子みすゞ著作保存会のあるJULA出版局様にもご案内をさせていただきました。たにしの楽校の大切な宝物のひとつになってほしいと思っております。
今後、紙芝居を持参してみなさまのところにお伺いさせていただく機会があればと思っています。公民館やコミュニティセンターでの研修会、グループ会・お茶のみ会など、庄内地域(鶴岡市・三川町・余目町)でご希望の方がおられましたら、ぜひ一度お問い合わせください。
Comments