暖冬とはいえ、今年の冬も田麦俣はやはり大雪。それでも2月の下旬ですから少し春めいてきています。
先日、東北芸術工科大学映像学科の監督さんから、協力させていただいたドキュメンタリー作品の完成上映会のお誘いをいただき、大学のキャンパスへ伺ってきました。
ドキメンタリー映画のタイトルは『終わり、はじまる。』
映画『終わり、はじまる。』のポスター
福島県の本宮映画劇場とたにしの楽校を題材とした作品なのですが、素晴らしい仕上がりで本当に感激しました。
福島県の本宮映画劇場は、築100年を超えて閉館後も残る劇場。田村修司さんという館長さんがその保存に尽力されており、今も当時のまま、古い映写機も上映が可能な状態で残っているそうです。
かつてあちこちにあった、昭和の時代の映画館の様子が、まるでタイムスリップしたかのようによみがえる、そんな空気感が映像から伝わってきました。
たにしの楽校もそうですが、当時のままを残すというのはなかなか大変なもの。でも、復元したものでは伝わらない、その場所の空気やそこにいた人々の想いなどが感じられるのは、やはり残ったものだからなのだと思います。
『終わり、はじまる。』
たにしの楽校での撮影の様子
私たちは先人の遺してくれた歴史の中に今生かされており、便利で豊かになって行く社会の中であっても、大切なものは失くしてならないし、きちんと未来の人たちのために承継して行くべきかと。そうした観点からも、古いものを残す価値はきっとある。映画を見て、あらためて深く感じました。
芸工大の方々には本当にお世話になりました。
ポスターは大きくしてたにしの楽校の校舎内に貼りたいと思います。
これから、機会があるごとにプロジェクターを活用し、たにしの楽校活動紹介と、このたびのドキメンタリー作品もご紹介しながら、活動の輪を広げて行けたらと考えております。
一人でも多くのみなさんに観て頂きたいので、ここたにしの楽校でも上映する予定です。 準備が整いましたらあらためてご案内いたします。