新元号が発表になるなど年度末の気忙しい時期ではありましたが、3月28日から31日にかけて、「さかた街なかキャンパス」で、「たにしの楽校活動写真展」を開催させていただきました。
とてもきれいな会場で、15年にわたり永く市民の方や学生さんなど、多くの人の作品発表の場として愛されてきたギャラリーです。
しかし、この3月31日をもって閉館ということで、これが最後の展示会となりました。私自身、今回で3回ほど利用させていただき、とても身が引き締まる思いでした。まさに、失ってみて初めて気づかされる大切さとはこのことです。
写真とスライドを使ってのご紹介、そして、童謡詩人・金子みすゞさんの作品も一緒に展示させていただき、おかげさまで多くのみなさんにご覧いただくことが出来ました。
開催中の様子
当日は、酒田に観光でお越しになられたみなさんも立ち寄って下さいました。
中には、お2人の台湾からの大学生の方も。日本語がとても上手で、たにしの楽校についてお話を聞いていただきました。また、酒田から上京されたという40代ぐらいの男性からは、歴史を感じさせ大変貴重だと、しばらく会話をしてくださいました。
観光でおいでの方もご来場
酒田の観光に八戸からお越しになられたみなさんと
必要ないと多くのものが簡単に壊されてしまう時代において、大切なものは遺さなければならないと、あらためて考えさせられました。先人の遺してくれた歴史の上に、私たちは今生きていることを忘れてならないと思います。
言葉は見えないけれど、本当に大切なものは見えないところにあると気づかされます。ゆったりと流れる、たにしの楽校で佇む時間はとても貴重に思うのです。
たにしの楽校が、古の学び舎として遺り、これからも多くの人の“心の置き場所”になってほしいと願っています。