たにしの楽校の4つの取り組みの一つに「ホタル舞う里づくり」があります。田麦俣の里山でホタルの飼育と観察を目指し、取り組んでいるところです。
田麦俣をホタルの聖地に
昨年卵をいただいてから、孵った幼虫は3ミリほどまで順調に育っていましたが、今年の1月、水槽に入れ酸素を供給していたにもかかわらず、酸欠を起こしていることに気づきました。餌のカワニナをたくさん入れすぎたことや、死んだカワニナを与えてしまったことが原因だと思います。
ホタルの飼育の様子(昨年の写真)
そのせいか、7月上旬頃には舞うことを願っていたのに、一向に舞う気配がありません。ホタルさんには本当に申し訳なく思い、小さないのち、弱いいのちを気づかえない自分がとても恥ずかしくなりました。自分のいのちもホタルさんのいのちも同じ命なのです。
川面ゆらぐ月山からの“命の水”は、ホタルの生育に適した環境をつくる
ところが先日、ホタルを舞うまできちんと育てた方とお会いする機会があり、お話を聞いてみたところ、ホタルが舞わない原因が他にあることが分かりました。近々、ホタルを飼育している水槽や放つ場所を見ていただき、アドバイスをいただくことになっています。力強い助け人ができ嬉しいかぎりです。
奥の草陰がホタルの舞うところ
何とかうまく育てあげて、田麦俣の里にホタルが美しく舞う風景を実現し、来校される皆さんと一緒に、次につなぐいのちの大切さを学べるような機会を作っていけたらと思います。